まかない
飲食店で働くスタッフにとって魅力のひとつ
でも、魅力どころか毎回ガッカリというお店もある。
私の会社は、社員は毎月、定額、アルバイトは1食200円の食事代をいただいている。
食事は毎日のこと、考えるのも作るのも大変だろう。
逆に、それが楽しいっていう人もいるはず。
私が25歳くらいの時、当時勤めていた和食店
お造りの褄に使う大根とニンジン
当然、大根もニンジンも皮をむく
その皮を細切りして作った「かき揚」
エビ団子を作るときに出る味噌たっぷりの海老の頭
その頭をグツグツ煮込んでつくる濃厚なタレ
ゴハンにかき揚をのせエビのタレをかける
想像してみて下さい。ゴクっとなるでしょう?美味しいんです。
でもね、これすべて、もともとは捨てられる運命だったものですよ。
何も良い食材を調理しなきゃだめってことではなく、あるものでいい。
調理人が 「一緒に働く仲間に思いを馳せて」 丁寧に調理すればいい。
その試行錯誤の先に、美味しいメニューが生まれる可能性は大だ!
毎日、同じようなものを出して、「食事を用意すればそれでいいんだ」になってませんか?
ただただやればいいのではないんです。
ぼく達の仕事はお客様を喜ばせること
一番身近な仲間を喜ばせられない人がお客様を喜ばせるなんて到底無理!
さあ、今日からは、みんなから「お替りしたい」「今度はいつ作ってくれるの」なんて言われる賄いをつくろうよ。
先にも言ったけど、それがお客様の喜びに繋がるんだから・・・
粗悪なガソリンとプレミアムガソリンでは、車の性能も変わってくると思う。
F1並にとは言わないけど、スタッフみんなが燃費よくスピーディーに走るようなガソリンは絶対に必要。
そして、そのガソリンを精製するのは、調理人の意地とプライドだと思う。
Shinji Omiya.