日帰り入浴プラン

NAGISA HOTEL.

2018/04/06

 

この頃、伊集院 静 氏の本を立て続けに読んでいる。

なぜか元気をもらえる。

大人の流儀、無頼のススメ、いろいろあった人へ、許す力、等など。

そして今朝、読み終わったのが「なぎさホテル」

 

 

ぼくは、作家自身が体験した事柄を物語にして綴った本が好きなようだ。

この本を読んで、この嗜好は確実なものとなった。

沢木耕太郎の「深夜特急」も第一便から第三便まで凄いスピードで読破した。

それにしても7年間もホテルに逗留するってどんな感じなのでしょう。

 

 

なぎさホテル

逗子に実在したホテルです。

今はファミリーレストランになっているそうです。

一度、冬の静かな海を部屋の窓から眺めたかったな。

ストーリーについては、

ボク個人の感じ方になってしまうので

アマゾン先生の解説で

 

逗子なぎさホテルを舞台に綴った自伝的随想

「私が作家として何らかの仕事を続けられて来たのは、

あのホテルで過ごした時間のお陰ではなかったか、と思うことがある」

伊集院氏が作家としてデビューする前から

数年間にわたり暮らしていた伝説の「逗子なぎさホテル」。

湘南海岸に建ち、クラシックホテルとして名高かった名門ホテルも、

平成元年に幕を閉じ、いまは跡形もない。

東京での生活に疲れ、人生に絶望した時、

ふとしたきっかけでこのホテルに住むことになった私。

そのいきさつから、作家デビューしていく過程、

宿泊代を取らずに支えてくれた I 支配人のこと、

ホテルで出逢った不思議な女性や人々との心温まる交流など、

作家を生業としていくまでの苦悩や青春の日々が綴られている。

全てを静かに受け入れてくれるホテルを舞台に

「夢のような時間」の中で若き日の私が感じたものは何だったのか。

これまで描かれることのなかった青春の日々、

彷徨しながらも大人の男へと歩んでいくひとりの青年の姿が、

鮮やかに浮かびあがってくる。

以前から交流のあった写真家・宮澤正明氏が

ホテル取り壊し直前に撮影していたモノクロームの秘蔵写真をふんだんに織り交ぜながら、

まさに幻の「夢の中のホテル」が時代を超えて蘇る。

 

素敵な本です。

みなさんも読んでみて下さい。

 

Shinji Omiya.